なりきりシティガール⑤

6/30(土)

二子玉川で旧友とモーニング。
小学生の時に千葉に住んでいたが、その時から繋がっている唯一の友達だ。
久しぶりだったがけっこう盛り上がった。
1時間ぐらいでサクッと会うぐらいがちょうどいい。

その後、就活フォーラムへ。
ブースで話を聞くたびに行きたいところが変わる。ミーハーでいられるのもあとどれくらいだろうか。

そして今回の旅の大本命、sumikaの武道館ライブへ。
初めて入る武道館、その広さに圧倒された。
つつがなくライブは進行した。
sumikaにとって、今日が特別な日になったことがずっしり伝わって来た。
私もだ。
泣き笑いのぐちゃぐちゃな顔で手を振った。

帰りの新幹線で文章を書き始め、あっという間に神戸へ。

今回の課題であった、東京で就職するかどうか決めるというのは完全には達成できなかった。
でも、なしではないと感じられたので合格だ。

色んな人に出会ってさまざまな価値観を知ること。
大人になるにつれて難しくなって行くのではないだろうか。
バイタリティがありあまっている20歳の夏にこんな経験ができたことは、非常に貴重であった。
ちょっとだけ、自分を外側から見れるようになった気がする。

平成最後の夏が始まった。

 

なりきりシティガール④

6/29(金)

のんびり起床。
昼にメルカリのオフィス訪問のアポを取り付けたので、六本木へ向かった。
六本木もまた、ハイクラスだった。
子供服のお店かと思ったらペット用の服屋だった。

入館証を受け取り、オフィスへ。
若い社員さんに案内してもらった。
フリー自販機、昼寝スペース、全員Mac
会社の世界観にどっぷり浸かった貴重な時間だった。
そして、メルカリはフリマアプリだけでなくCtoC全般の革命をもたらしうることを確信した。
メルカリおばさんであることを誇りに思った。

午後は時間を持て余し、とりあえず恵比寿ガーデンプレイスに向かった。
花男・花晴れのあのオブジェを見た。
そのあとは代官山をうろうろ。
アンナチュラルのロケ地のお店を見つけた。

武道館でsumikaの5周年記念イベントの様子を見て、千代田区立図書館でひとやすみ。
いつのまにかうとうとして、夕方になってしまった。

行くあてもなく有楽町のマルイへ。
エレベーター横の椅子に座ってボーッとしていると、お姉さんに声をかけられた。
「有楽町のおすすめのお店知りませんか?」
知るわけない。こっちが聞きたい。
実は神戸から来てて…と言うと話が盛り上がり、次東京に来た時には飲もうね!と約束して別れた。
こんなことってあるんだなぁ。元気が出た。

銀座を歩いていると IT系のサラリーマンに声をかけられた。私がよっぽどちょろそうだったのか、彼がちょろいのか。


彼もまた、東京にそうさせられたのだろう。

なりきりシティガール③

6/28(木)

朝起きて衝撃体験をする。
なんと、大学生活初の落単だ。
一瞬は絶望の淵に立った。しかし私はキラキラOL、一旦忘れよう。

仲良しの先輩と丸の内で朝カフェ。
IoTやfintechについて語っちゃったり、Macをちら見せしちゃったり。気分は丸の内OLだった。

ルンルンで出社。
発表内容も順調にまとまってきた。
ただただ、楽しかった。

そして発表。
なんと私たちのグループが優勝。
優勝商品はスマートスピーカーだった、
「OK,Google.なんちゃらして」
という風に使うらしい。
使いこなせるのか不安に思いながらも
ありがたくいただいた。

懇親会はお寿司だった。
人の金で焼肉〜に続き、またも都市伝説だと思っていた「ザギンでシースー」が叶った。

私は関西人のノリを生かして写真係を買って出た。
というのも、違うグループのイケメン慶應生の御姿を記録に残すためだった。
選考会で会った東大生は北村匠海風だったが、インターンで会った彼は志尊淳×中島裕翔風の甘めイケメンだった。
懇親会の後、彼は女の子たちとワールドカップを観るといってHUBへ向かっていった。
1単語ごとにイケメンだ。
てかHUBってなんやねん。

社員さんと残りのメンバーで二次会へ。

ー終電で帰るってば 池袋 (椎名林檎,1999)

落単の報告とインターンの自慢を兼ねて元彼と電話した。昔を懐古して話が弾み、夜が明けてしまった。どうやら私たちはソウルメイトになっていたようだ。エモさに打ちひしがれてちょっと泣いた。

それもまた、東京のせいだ。

なりきりシティガール②

6/27(水)

朝からメトロに乗って銀座へ向かう。
オシャレなモーニングをと意気込むも、結局ドトールに。それはそれで良い。

そしてインターン開始。
学生9人と社員さん2人、そのうち女子は私だけ。
サイトでスカウトされて、交通費出るっていうからノリで来てみただけ…だったのに

「君たちは今後外銀や外コン、5大商社に行くと思うのでね、」

?!
またやばいところに来てしまった…

3人グループで活動が始まる。
真面目系お坊ちゃん立教生と、サブカル系のほほん早稲田生と、脊椎反射系ハイテンション神大生の3人。
なかなかいいバランス。

軽くいくつか課題を行なったあと、本題に入る。インターンでよくある「新規事業立案」だ。
発表までの時間は1日半。

開始早々行き詰まって、気分転換に銀座の街を散歩。そんな自分に酔っていた私を差し置き、チームメイトはしっかりアイデアを思いついていた。

お昼ご飯は焼肉。
「人の金で焼肉で食う」なんて都市伝説だと思ってたのにこんな早々に叶うとは…!

その後もアイデア出しやリサーチを続け、不安が残りつつもインターン1日目終了。

東京駅に向かう2人と別れ、
気になっていた東京ミッドタウン日比谷へ。
なんてハイクラスな空間…!
1階の巨大スクリーンではサカナクションのライブ映像が流れていた。
2階の吹き抜けから夢中でみていた私は、
係員さんに声をかけられた。
「手すりにお気をつけください!」
キラキラ東京OLやのに、ださ!

身分不相応な場所には長居できず、
有楽町のビックカメラへ。

ピアノ売り場の隅で練習をする。
週末に保育士試験を控えているのだ。
スーツ姿で幼児向けの曲を弾く女、
怪しすぎる…
東京が私をそうさせたのだ。

イヤホンが完全に死んだので、新しいイヤホンを買った。選ばれたのはソニーBluetoothイヤホンでした。ちょっと調子乗った。せっかちな私、
「つけて帰ります。」
しゅ、しゅごいよBluetooth
QOL 爆上がり!
もうイヤホンの絡まりに翻弄されないぞ。

なりきりシティガール①

5日間の東京滞在。
前の週の半ばに突然決まった。

主な目的はインターンsumikaのライブ。
初対面の人と話すことに疲弊していた私は、行きの飛行機から気が重かった。

壊れかけのイヤホンで音楽を聴きながら向かった。

すこし不思議な5日間の話。

6/26(火)

16:25 羽田空港に到着

選考会のある銀座へ。
この日のためにユニクロで調達した白シャツは、半日着てもしっくりこなかった。

Googleマップに助けられてオフィスビルに到着。

グループで自己紹介をする。
「東大」「一橋」「早稲田」「慶應
からの
「神戸から来ました〜!」
なんてアウェイ!
とんでもないところへ来てしまった…

概念だと思ってさえいた東大生が
実在するなんて…!

そんな錚々たるメンバーと話して、
自分の論理の甘さを痛感した。

ま、イケメン東大生に会えただけでも、
来た甲斐があった。

そして新宿へ。

就活カフェというところでチェックインをする。
今回の宿は「就活シェアハウス」。
地方就活生向けに提供される安宿だ。

新宿でご飯を食べて帰ろうと、辺りを見回す。
…ありすぎてない。
途方に暮れた。泣きたくなった。
家族ラインの猫の写真で追い討ちをかけられる。

結局大戸屋で夕食をとり、宿のある池袋へ。
半泣きでキャリーケースを抱えて駅の階段を降りていたら、優しいおじいちゃんが手伝ってくれた。

ちょっとほっこりした。

0時過ぎに就寝。

黒彩交流②

やっと落ち着いてオーダー。

「コラーゲンは入れられますか?」
?!

染料にコラーゲンの粉末を入れることができるらしい。
効果があるのか謎すぎる。

無料だったので一応入れてもらった。

そしてシャンプー台へ移動。
椅子に座らされ、
頭に謎のドームを被せられると

シャアアアアアアアア
ドームから水と泡が噴き出した。
自動シャンプーだ。
細かい水流が地肌を刺激する。

くすぐったすぎる。

離れていった美容師さんに
助けを求めることも出来ず、
身をよじりながら耐えた。
なんたる苦行。

体感時間にして1時間。

セルフでブローを済ませ、
安い会計を済ませて
私の黒染めは終わった。

「また来てくださいね〜!」
たまにお店からキャンペーンのメールが来る。コラーゲン込みで1680円。
安すぎる。
ヤバい店だったけどなぜか愛しい。

しかしさすがは黒染め、
全然色落ちしないんだなぁ。。

アッシュ入れたら行く理由が出来たのに。

黒彩交流①

3回生。実習、就活、バイトリーダー。
黒染めをしなければ。
髪色を落とす時はいつも、
言われるがままにアッシュを入れてきた。
そして、直後のええ感と数週間後の安っぽさとのギャップに苦しんできた。

アッシュを勧めてこない美容院を探さねば。

ホットペッパーを漁って見つけた
とあるヘアカラー専門店。
すぐに予約して向かった。

 

「三宮東店」


しかしここ、どう考えても春日野道だ。
方位でごまかすんじゃねぇー!

さあ、はりきってどうぞ。

「当店は白髪染め専門ですが大丈夫ですか?」
?!
齢20歳にして
アンチエイジングに足をすくわれる。

「黒染めでしたらできますよ〜」
ということでそのままお願いする。

席に着いて見た光景、
「女性自身」の山。
はーnonnoもねぇ!Cancanもねぇ!
絶対アッシュは勧めてこねぇ!!

続く