乙女同盟
交換ノート、色ペン、プロフ帳、プリクラ
そして、恋バナ
中学1年生。
友達4人で「乙女同盟」と名乗っていた。
いかにも中1らしい。
活動内容は「恋をすること。」
正直友人の恋は叶わないと思っていた。
一方で自分の恋は叶うと思っていた。
なんとも自分勝手だ。
夏に告白するという目標をみんなで立てた。
私はその時はもう、そこまで真剣に恋してはいなかった。
恋をしていないといけないという暗黙のルールの下で、
私の淡い恋はステータスとしての恋に変わっていってしまった。
話を合わせるために恋をしていたのだ。
告白を決意した。
本当に付き合いたいというよりは、
みんなにスゴイねって言わせるためだった。
そして、振られた。
私を見た友人たちは、告白することをやめた。
結果的に、私は自分から進んで毒味係になってしまったのだ。ダサすぎた。悔しかった。
いつのまにか乙女同盟は自然消滅した。
そんな経験が今も心のどこかで警鐘を鳴らす。
恋に恋してるんじゃないか?
黒歴史として掃き捨ててしまうにはまだ早い。