乙女同盟

交換ノート、色ペン、プロフ帳、プリクラ
そして、恋バナ

中学1年生。
友達4人で「乙女同盟」と名乗っていた。
いかにも中1らしい。

活動内容は「恋をすること。」

正直友人の恋は叶わないと思っていた。
一方で自分の恋は叶うと思っていた。
なんとも自分勝手だ。

夏に告白するという目標をみんなで立てた。
私はその時はもう、そこまで真剣に恋してはいなかった。

恋をしていないといけないという暗黙のルールの下で、
私の淡い恋はステータスとしての恋に変わっていってしまった。
話を合わせるために恋をしていたのだ。

告白を決意した。
本当に付き合いたいというよりは、
みんなにスゴイねって言わせるためだった。

そして、振られた。
私を見た友人たちは、告白することをやめた。
結果的に、私は自分から進んで毒味係になってしまったのだ。ダサすぎた。悔しかった。

いつのまにか乙女同盟は自然消滅した。

そんな経験が今も心のどこかで警鐘を鳴らす。
恋に恋してるんじゃないか?

黒歴史として掃き捨ててしまうにはまだ早い。

なくしもの

物にあまり執着しないタイプだ。
捨てることや手放すことに抵抗がない。
ダンボール3箱で引っ越しできる。

そんな私が執着しているもの。
小学生の時に書いた小説ノート。

小学5年生の私は小説家になりたかった。
漢字辞典を駆使して主人公の名前を考えた。
小さなノートに日々物語をしたためた。

絵が上手い友達に挿絵を描いてもらった。
教育実習生に感想を求めた。
小説は私にとって、
コミュニケーションの手段でもあったのだ。

初めて完結した小説。

いつのまにかなくしてしまった。
ふと思い出して後悔する。
しっかり保管しておけばよかった。
将来有名人になったらプレミアがついたのに。

しかし後悔ばかりではない。

挿絵を描いてくれた友達は美大生になり、
デジタルでイラストを描いてくれた。
なくしたことが今、文章のネタになった。

コミュニケーションの手段として、
小説はしっかり残っているのだ。

夏には教育実習に行く。

 

幸せのハードル走

私はとんでもないハッピー野郎だ。

朝起きて、晴れてる。幸せ!
寝癖がついてない。幸せ!
電車で座れた。幸せ!
...といった具合で、日々幸せに暮らしている。
なぜこんなにも幸せでいられるのか。

それは幸せの基準が低いからだ。
みんなの幸せ容量がジョッキなら、私はお猪口だ。みんながUSBなら、私はフロッピーだ。

それがいいことなのかどうかはわからない。
たまに大きな幸せを噛みしめる方が良いのかもしれない。

高校で倫理を学び、少し哲学にかぶれた私が出した自説は

幸せは相対的なものである
だ。

数年前、Twitterでもくもくちゃんという方のイラストを見た。そのテーマは
高いハードルの前で立ち止まるより、低いハードルをどんどん飛び越えて行ったほうが目指すところへ早くたどり着ける
というものだった。

幸せのハードルを少し下げてみる。
それだけで人生はちょっと生きやすくなるかもしれない。

自分は幸せじゃないと思ったとき、このことを思い出して幸せを増やしてもらえたらいいな。

(しかしここで私が幸せのハードルを下げることをみんなに強要したら、それはそれで絶対性に寄ってしまうので難しい)


最後に
「しあわせはいつも じぶんのこころがきめる(相田みつを、1995)」
これトイレに貼ってたわ。何が自説や!

眉毛 was born

小学1年生の時、母に隠れて眉毛を剃った。

だってかわいくなりたかったんだもん。

眉は不自然に消え、母に怒られ、担任からは「目に当たらなくてよかったですね」というコメントをもらった。

中学生の時、「かもまゆ」というあだ名をつけられた。
太いアーチ型で左右がうっすら繋がっている眉が、カモメの飛んでいる姿に見えたからだ。 

高校生の時、前髪を自分で切って「オンまゆ」にした。
三戸なつめちゃんになるつもりが、クレラップの子になった。
このように私は眉毛に翻弄される少女時代を過ごしてきた。

そして大学生。「眉は顔の印象の9割」と聞き、
眉毛を整えてみようと思い立った。
余分な毛をカミソリで剃ってみるも、いまいちパッとしない。
一念発起し、眉サロンに行くことにした。
向かったのはネットで評判の良かった「アナスタシア」。
初回は4,800円+税。正直高い。
だが、これで顔の印象の9割の成功が手に入ると思うとためらいはなかった。
綺麗なお姉さんにカウンセリングをしてもらい、なりたい眉の形を伝える。
石原さとみみたいな平行眉になりたいです。」
「平行眉は骨格から浮いてしまうので描きにくく不自然になってしまいます。お客様の骨格に合わせたアーチ型が自然で描きやすいです。」
なんと、日々の手入れも見越して提案してくれる...!
9割石原さとみになる夢は絶たれたが、日々のメイクの楽さを重視して
自然な眉にしてもらうことに。

眉毛の形を決め、濃く印をつける。
鏡を見て確認...

イモトだ。
そごうで5,000円払ってイモトメイクをされる女子大生。心配。

印の付いていない部分にワックスを塗り、乾かして剥がす。
ペリッと剥がされて若干痛かったが、毛穴の汚れも取れた気がして気持ち良かった。

細かいところを整え、眉メイクも教えてもらい、
ご丁寧にカウンセリングシートまでいただき終了。
イモトの面影は消え、美眉が生まれた。
眉毛ボーンちゃんからの卒業だ。大満足だった。

 

アナスタシアのお姉さんには

・眉の上側は剃らないこと
・極力、眉用ハサミで処理すること
を教わった。

アイブロウをタッチアップしてもらったクリニークのお姉さんには
・眉頭は鼻の延長上にとる
眉山は鼻と黒目の外側の延長上にとる
・眉尻は鼻と目尻の延長上にとる
という3点連結法を教わった。

さらにTwitterで得た本質情報が
眉山→眉尻の角度は目尻と平行にすること
(横顔がすっきりして見える効果)
・眉頭は薄く、眉尻は濃くパウダーをのせること
(立体感が出る効果)
である。

このようなノウハウをフル活用して、今も納得の眉を保っている。
もう眉毛には翻弄されないぞ!

 終